気になるIT業界の転職動向ですが、他の業界と同様に深刻な人材不足が続いています。中でもIT業界は企業が積極的に人材補充を行っているので、「売り手市場」だと言えるでしょう。金融業界・医療業界などの多くの業界でIT設備投資は今後も積極的に行われますので、情報システム分野はさらに人材不足が深刻化しています。また、新技術の開発や各業界のトレンドの変化、法の改正などシステムの見直しは今後も断続的に予想されます。ですので、IT業界にエンジニアが溢れ、飽和することはないでしょう。
しかし、IT企業が転職者に望むのは「即戦力」だという事実に変化はありません。インフラの構築経験があるエンジニア、経営・経理の知識を併せ持つエンジニアなど、幅広い知識を持つエンジニアが望まれます。また、近年活発になっている携帯電話やPDAなどのモバイルテクノロジーを持つエンジニアも需要が高まっています。また、これは例年の傾向ですが、中途採用は1年を通して行っていますが、中でも12月から翌年3月にかけては他の時期に比べて求人案件・転職希望者ともに増加します。ですので、この時期に転職することは、転職希望者にとっては多くの企業から転職先を選べ、企業にとっても多くの転職希望者から自社に合う人材を選ぶことができるメリットがあります。求人案件自体は多いのですが、転職希望者も多いため、乗り遅れないように早くから転職活動を始めることが重要です。